Web拍手お礼/短編その1


雨と涙と アレンVer.


雨が降る。
ぱらぱら
ぱらぱらと
雨が降る。

冷たい雫が君を濡らして
君の体温を奪って行くけれど
それでも僕は 動けない

君の頬を滑り落ちるその雫が
果たして唯の雨粒だったのか
それとも…

感情を押し殺す君を包んであげられるのは
この冷たい雨だけなのですか
君に温もりをあげたいと願うこの気持ちは
君にとっては苦痛なのですか



―その日は雨が降っていた。

 

 

 

 

Web拍手お礼/短編その2


雨と涙と 神田Ver.


雨が降る。
ぱらぱら
ぱらぱらと
雨が降る。

冷たい雫が頬を滑って
熱をさらって行くけれど
溢れる泪を 止められない

ぽろりと零れる泪を隠し
火照った頬を冷やしてくれる
とても ありがたい物なのだけれど…

やっぱり雨は冷たくて、冷えきった指先が震えた
自分を抱いて僅かな体温を感じる
他人の熱を求める事は止めたはずなのに
今だけは少し 「恋しい」と思う…



―その日は雨が降っていた。

 

〜11月29日までの拍手お礼だったもの。
拍手下さった方、ありがとうございました!!